2018/05/06

macOSのiTunesでiOSデバイスのバックアップファイルを外部ストレージに保存できるようにした話

どうも‪✋(´・ᴗ・` )‬
今日はmacOSのiTunesのお話です。
iOSデバイスのバックアップをiTunesで取ることができます。このバックアップは
~/Library/Application Support/MobileSync/Backup
の中にデバイス毎のフォルダが作成され, その中にバックアップファイル保存されます。
ただ, このバックアップファイルバックアップを暗号化していて端末全体のバックアップを取得しているとなかなかの容量が取られるので, 外付けストレージやNAS等の外部ストレージに保存したくなります。
ところが, この場所をiTunesの設定画面等から変更することができません。
ということで今回はこのバックアップファイルを任意の場所に保存した話です。

結論

端的に言うと, ~/Library/Application Support/MobileSync/Backup の内容をごっそり任意のフォルダにコピーして, そのフォルダに対するシンボリックリンクを ~/Library/Application Support/MobileSync/ から"Backup"という名前で張ればOKです。

注意

操作を誤るとMacに保存されていたiOS端末のバックアップが消失する可能性があります。
シャレのようですが, バックアップファイルのバックアップは予めしておいてください。下記手順を実施したことによって生じた如何なる損害も当方では責任を負いかねます。

 

手順

怖そうなこと書いたけど, 訴えられても嫌なのでね。

前提

バックアップが保存されているMac内のフォルダパス: ~/Library/Application Support/MobileSync/Backup/
バックアップを保存する外部ストレージのパス: /Volumes/NAS/iOSBackup/

① terminalアプリ(macOS標準のものでもiTermでも何でも)を開く
② 外部ストレージにバックアップ保存用のフォルダを作成
$ mkdir /Volumes/NAS/iOSBackup/

③ iTunesでこれまで作成したバックアップを外部ストレージにコピー(容量によっては時間がかかることもあるかも)
$ cp -r ~/Library/Application Support/MobileSync/Backup/ /Volumes/NAS/iOSBackup/

④ ~/Library/Application Support/MobileSync/ に移動する
$ cd ~/Library/Application Support/MobileSync/

⑤ ここで"Backup"フォルダを消しても良いが, 万が一コピーが失敗していた時のためにリネームしておく(リネーム後の名前は何でも)
$ mv Backup Backup.old

⑥ 外部ストレージに作成したバックアップ保存用フォルダへのシンボリックリンクを作成(ターゲットファイル名(最後の引数)は必ず"Backup"にする)
$ ln -s /Volumes/NAS/iOSBackup/ Backup

⑦ iTunesを起動して「環境設定(⌘+,)」→「デバイス」タブをクリック→「Finderで表示」を押す

⑧ ~/Library/Application Support/MobileSync/Backup/ ではなく /Volumes/NAS/iOSBackup/ が表示されたFinderのウィンドウが表示されれば元のバックアップフォルダを削除しても大丈夫(表示されなければどこかの手順で間違ってるかもしれない)
$ rm -rf Backup.old